ながせデンタルクリニックのコラム

2024.11.15

3Dの技術を用いた歯型採りと歯の作成について

2024年。新しい治療機器を導入しています。

 

 

これはお口の中に立体スキャナ―を入れてですね。

立体画像を撮影しています。

 

歯型を採る。

皆さんの中で経験された方は想像しやすいと思いますが、

ゲル状のものをトレーにのっけてお口の中に入れられて。

ゴム状にかたどり剤が固まるまでじっとしていなければならない。

 

固まった型どり剤に石膏を流して固めます。

すると歯型の模型が完成するのです。

※画像上の模型は当院の歯がキレイに削られてかたどった模型です。

※下の黄色い模型は他院のガタガタの歯型です(笑)

 

ところでキレイな処置はキレイな仮歯をきっちりとするところが肝要になります。

こういうところに当院では時間と手間を惜しみません。

(仮歯を軽んじて考えるヒトがいますが。。)

キッチリした削り方と仮歯を経て、きっちりした型どりができるのです。

 

しかし現在の技術は、この型どりがいらなくなっているレベルなのですね。

立体画像をスキャンして、インターネット上で歯科技工士さんにデータを送信します。

その上で歯を作成するのです。

 

皆さん最近よく耳にする3Dプリンターのような技術なのです。

当院が歯の作成をお願いしている歯科技工所は様々なタイプの3Dプリンターや、

歯を立体的に切削加工する機械が設置されているのです。

 

スキャンの精度や切削加工の精度も発展し。

アナログで型どりをするよりも、デジタルで型どりをしたほうがバラつきが少ないレベルになってきています。

 

口腔内スキャナ―という新しい治療機器です。

これでハイブリッドレジンと呼ばれる、白い歯を削りだしたタイプ

(銀歯ではない)

が一部保険適用になっているのです!

保険適用ですよ!

 

このような機器を用いて治療する場合、

正直申し上げまして。ベテラン歯医者さん、新米歯医者さん、

いずれの術者が型どりをしても、上手に型どりができるでしょう。

素晴らしい機器だと思いますが。

 

このデジタルの型どりをする場合の歯の削り方は、

従来の銀歯を作成する際に削るような削り方で勘違いして処置をしている歯科医が多すぎます。

機械の癖がありますので、機械で切削加工する歯に適した技術で虫歯処置をしたうえで、

このデジタル型どりをしますと、より精密な歯に仕上げることができるのです。

 

そういった機械の特性を理解しない歯科医が行った治療は、

いくら機器が発達したとはいえ、精度の高い精密な治療の結果にはなりません。

 

型どりの方法の技術は発達しても、

型どりの前に歯を削るのは歯科医師の手作業なのです。

 

もう1点。

デジタルで型どりをしまして。

歯科技工所に製作を依頼するときは、インターネット経由でデータの受け渡しをします。

そのデータをダウンロードした歯科技工所は、3Dプリンタ的な加工機、製造機を用いて歯を製作していくのですが。

技工所さんに設置されている歯の加工機の性能によって、出来上がってくる歯の精度が左右されます。

ここでは企業秘密的に言えませんが、当院がお願いしている歯科技工所の加工機の性能は。

ちょっとすごいんですね。素晴らしい!


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