フッ素使用の是非については、賛否両論。
一般的には、さまざまな意見があります。
少なくとも医療関係者においては、医学的根拠に基づいた。
科学的根拠に基づいたお話をします。
医療従事者は専門家ですので、物事を論理的に判断する能力を持つのは義務のようなもんです。
この他のコラムで散々言ってますが。
インターネット等も普及した情報化社会。
情報が有用であるか否か。
取捨選択するのは、貴方次第です。
皆様も是非、論理的に物事を判断する術を身につけましょう。
インターネットリテラシーを持つことも大切ですね。
地球は平らなんですよ。その平らな地球の周りを太陽が回っているんですよ!!!
と仰る系統の方々と、医療関係者の多くとはおそらく相容れません。
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少しフッ素の安全性のお話をさせていただきます。
※このページが勝手に引用されていたことがあります。
※注意※
誰かと喧嘩をしたり議論をしたいわけではありませんので、
引用や転載に関してはかたくお断りをいたします。
フッ素は毒だ~~~~!
インターネットにそう書いてあった!!
フッ素は蓄積するんだ~~~!
うちの子には、絶対にフッ素は受けさせたくない!!
受けたくないと仰るならば、無理強いはしませんので(笑)
私は3児のパパです。
3児ともに、虫歯は0でございます。
このことを患者さんにお話すると、イロイロな反応が返ってきます。
私自身も24年間にわたって、一本も虫歯を作ったことがありません。
24年前。中学生のときまでは、虫歯が沢山ありました。
ところで、私自身の子供達にはフッ素塗布を実施しています。
2001年時点で、市販の歯磨き剤(薬局とかスーパーで売ってる歯磨き粉のことですね)
の約8割にフッ素が入ったそうです。
一般的な濃度は0.2%です。
(2024年現在とかになると、約95%くらいの市販品にフッ化ナトリウムが配合されているかもです)
歯医者さんで販売している歯磨き剤は、ほぼ100%の商品にフッ素が配合されています。
フッ素入りの歯磨き粉が嫌だ!という患者様もいらっしゃいます。
フッ素無配合の歯磨き粉も販売しておりますので、そちらを選ばれるらしいです。
ところで、皆さん。
理系の方は特に。
元素記号表ってのを覚えていらっしゃいますか?
すいへいリーベ僕の船♪
学校で習いましたね。
↑ こんなヤツです(笑)
フッ素も居ますね、表の右のほう。
塩素ってやつも居ますね。表の右のほう。
左には、ナトリウムが居ますね。ナトリウムってのも聞いたことがありますよね。
塩素とナトリウムがくっついた化合物。
それは、塩化ナトリウムといいます。つまり塩です!!!!
塩は有毒でしょうか?
しかし、ナトリウム単体だと。。
ムを水に放り込みます。
面白いですね(笑)
大爆発します。
口の中に入れても爆発しますよ(笑)
塩素も単体だと。
毒の気体です。
塩素は緑色をした気体なんですね。
有毒です。
しかし、単体でこんなに恐ろしい塩素とナトリウムがくっつくと。。
お塩になっちゃうんですね。美味しそうです(笑)
まず、ご理解いただきたいのが、物質ってのは、その組成によってどのようにでも性質を変えるってことです。
トリハロメタンって聞いたことありますか?
塩素が3個ついた化合物。
水中の有機物と塩素が3個結合してできる有害な物質です。
水道水中にも一定基準以下でないといけないと定められた有害物質です。
ナトリウムとくっついたら塩になる塩素。
有機物とくっつくと毒になる塩素。
歯医者さんで、行うフッ素塗布。
フッ化ナトリウムというのを使用しています。
これもナトリウムとくっつけているわけですね。
フッ化ナトリウムを歯に作用させると、歯の表面が化学反応で硬くなります。
つまり歯が溶けにくくなり、歯が丈夫になるのです。
虫歯抑制効果は、子供時期で60%以上です。
もちろん、フッ素も、その化学的な組成によって、有毒物質をつくることだって可能なんです。
最近体に良くないと話題のPFASとかいう有機フッ素化合物も、
トリハロメタンのように有機物とフッ素が結合した化合物です。
じゃ、フッ素中毒ってのはどうなんですか!
乳児の体重で、歯科のフッ素塗布のジェルを約3グラム以上のフッ素を一気に飲み込むと。。
嘔吐等の症状を訴えることがあります。
3グラム等の非現実的な量は使用しません。
塩だって、一気に3グラムも摂取すると良くないかもしれませんね。
大人が幼児に一度に食塩を10g摂取させて中毒を起こす事件も過去にありました。
子供に安全な鎮痛薬。
アセトアミノフェン。
小児用バファリンもまさにそれです。
用と子供用の鎮痛薬の処方が異なります。
しかし、同量のアセトアミノフェンを小動物が摂取すると死にいたるそうです。
その量によっても、有益になれば害にだって成り得るということですね。
大人用鎮痛薬も、事故例はあるそうです。
一説によると、一年間で過剰摂取での死亡例がアメリカで1000例以上だとか。。
近年、歯科のフッ素塗布での事故例や死亡例は聞きませんね。。
車に乗って、日本の交通事故死亡者数は。。
年間に約3500人。
車も乗らないし、外も絶対に歩かないから大丈夫だもん!って人はいませんよね?
近年、歯科のフッ素塗布での事故例や死亡例は聞きませんね。。
お風呂大好き日本人。
入浴時や入浴後等の入浴に際しての年間の死亡者数。
年間約7000人だそうです。
冬場のヒートショックが多いというこの
入浴時の死亡者数は、減少の一途をたどる交通事故を追い抜く勢いだそうです。
だったら、私はお風呂入らなからいいもん!それならお好きにどうぞ。
近年、歯科のフッ素塗布での事故例や死亡例は聞きませんね。。
フッ素は海藻にも含まれていますし、その他多くの食品にも微量含まれます。
食塩にもフッ素は含まれています。
ある時、インフルエンザの治療薬のタミフルが処方され、タミフルの副作用で異常行動を起こし、
患者さんが死亡したとの報道がなされました。
お医者さんなら、先ずタミフルの副作用なのか、果たしてインフルエンザ脳症での出来事でタミフルの副作用は否定すべきなのか?
という思考回路につながりますが。。
一般の多くの方がこの報道を聞くと、「タミフルは危険だ!」と捉える人が多いのも事実です。
ある事象を断片的に情報として鵜呑みにし、論理的な解釈が出来ない人。
論理的に物事を考えることが出来る人。
是非、後者になっていただきたいものと思います。
それでもフッ素塗布を受けるのは嫌だ!
ご遠慮なくお申し出ください。
全然かまいませんので。この部分に関しては個人の意思が尊重されます。
強制ではありませんので。
実際にそう仰ってる患者さんも当院にはいらっしゃいます。
このコラムを非難しないでくださいね。
非難する暇があったら、フッ素をしません!という医院を受診してください。
あるいは堂々とフッ素塗布を拒否してくださいませ。
(歯科医師免許を持っているにも関わらず、ダメだという主張はちょっと。。)