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元大阪梅田の審美歯科出身の私が解説します。
ホワイトニングとは歯を漂白することです。
これは歯の色自体を変えることを意味します。
着色を除去することを「ホワイトニング」と銘打っている商品等が多いのですが。。
着色を除去するということは歯自体が白くなっているわけではないので
「クリーニング」という表現が正しいかもしれません。
美白を銘打った歯磨き剤に関して。
ポリリン酸やピロリン酸という成分が含まれています。
LIONの元歯磨き剤の開発者の文献にも記載されていますが、
「若干」の着色除去効果があったり、着色の付着防止効果は認められる成分を配合しています。
この若干という点がポイントなのです。
開発者も自身が認めるところではありますが、劇的に変化させるような効果は認められないのです。
ある日患者さんが私にいうんです。
某有名な美白を謳う歯磨き剤がAmazonのレビューを見たらとても評価が低いと。
（TV CMも放映されています）
そりゃそうでしょう。商品名に「ホワイトニング」という文字が入っているのです。
効果が無いとは言いません。
しかしホワイトニングと銘打っている以上は消費者の期待値が大きくなってしまいますからね。
自分が期待していたほどは白くならない。
そこで評価が低くなるという結果。
だって着色が落ちているだけですからね。
特に元々着色が少ない人にとってホワイトニング歯磨剤を使用しても変わり映えがしないので、
さらに残念な結果に思うことがあるかもしれません。
ここから先は言うのを躊躇するのですが。
巷に存在しているホワイトニング施術。
なんかホワイトニングサロンが存在したり、美容院等でも取り扱っていると聞き及びます。
聞く話によりますと、歯医者さんのホワイトニングに比べてしみない等をウリにしているとも。
この成分がポリリン酸やピロリン酸といった成分なのです。
要するにホワイトニング効果を謳う歯磨剤と同成分なわけですね。
実際にこのホワイトニングを歯科医院で取り扱った話を聞くと。。
もうここではこれ以上は申し上げられません。（敵を作りたくないのです(笑)）
一般的に歯科医院で取り扱うホワイトニングは、
着色除去でなく漂白剤です。
主な成分は過酸化尿素と呼ばれるものです。
これが分解すると過酸化水素が発生します。
この過酸化水素が漂白効果を発揮します。
ちなみに過酸化水素といえば聞き覚えのある方が多いのではないでしょうか。
そうです。オキシドールってやつです。
じゃオキシドールを歯に塗れば白くなるのかといえばそうでもありません。
すぐ唾液に希釈され流れてしまいますし、そもそもオキシドールでは濃度が低すぎます。
この歯科医院のホワイトニング液の最大のデメリットは、
歯がしみる！という点です。
しかし、しみる程度に個人差はあるものの、ホワイトニング終了後２４時間くらい経過しますと、
しみる状態は最後は自然に消退します。
歯科医院のホワイトニングのメリットは歯が本当に白くなっていくことです。
これに尽きます。
前歯に差し歯や詰め物がある方は要注意です。
詰め物には反応しないため、歯だけが白くなると詰め物が黄色っぽく浮いて見えてくるのです。
最終的にそこをより白く詰め替えればよい話なのですが。
最近他院でホワイトニングをして。（とある梅田の審美歯科ですが）
詰め物が黄色く浮いてきたから何とかしてほしいと紹介されて来院した患者さんがいらっしゃいました。
そこを自院で詰め替えればよいだけの話ですが、自院で対応不可ということで、
当院で詰め物を白く詰め替えました。
これでは無責任です。
白く詰め替える技術がないならホワイトニングをするべきではありません。
