とある日、院内で予防の勉強会を開催しました。
「子供のフッ化物洗口の虫歯予防に対する有用性について」
がテーマです。
当時、歯科衛生士に対し、患者さんと接する責任ある立場なので、
最低限の知識は必ず必要ということで、
1:フッ素の基礎知識
2:フッ素の予防効果
3:フッ素の安全性
4:フッ素の正しい使い方
等をレクチャーしていました。
ビーブランドコメディカルというフッ素の溶液等を作っている会社の営業担当さんをお招きし、
衛生士だけでなくスタッフ全員、知識の習得に励みました。
歯医者さんで、塗っている「フッ素塗布」
患者さんは絶対ご存知ないのですが、「フッ素」の薬剤には2種類あるのはご存知でしょうか。。
1:フッ化ナトリウム
2:酸性フッ素燐酸溶液(APFと略します)
当院のスタッフはその辺りの知識は習熟しておりますので、
会社の営業担当さんに、
「APFは。。。。。」
「イエテボリテクニックと比較して、御社の製品は優位性はあるのか?」
等、スルドイ質問が営業さんに飛ぶのです。
営業さんは、真っ青になり、
「APFを知ってる医院さんがあったんだ。。」
とボソっと漏らしたのです。
私は驚き
「APFを知らない医院さんがあるのですか?毎日のように使用しているフッ素塗布として使用している商品ですよ!!!」
営業さんいわく、
「大部分の医院さんや、スタッフさんは知りません。。」
私の中では、驚愕の真実でした。
過去に「歯科医院で、フッ化水素酸塗布事件」というものがあったそうです。
フッ化水素酸を、フッ素と間違えて子供に塗布したそうです。
フッ化水素酸、別名をフッ酸とも言います。
みなさん、塩化ナトリウムをご存知でしょうか?
塩です!塩!!!!!
塩素とナトリウムがくっついた、いわゆる「化合物」です。
塩化ナトリウムは安全ですよね(笑)
では塩素の単体は、安全でしょうか?
私の拙い、高校時代の化学の知識を引っ張り出します。
塩素の単体は有色の気体で、毒性があります。
また塩素は、水素とくっついた化合物は「塩酸」です。
「塩酸」を飲んだとしたら危険なのは、皆様もよくご存知のことかと。
歯科医院で塗布する「フッ化ナトリウム」
フッ素とナトリウムがくっついているものですが、安全です。
微量歯ですが、市販されているほとんどの磨き粉にも入ってます。
ではフッ素に水素がついた化合物。
フッ酸。(フッ化水素酸)
これは有毒です!
フッ酸とはガラスも溶かすことが出来る化学薬品です。
また、私の拙い高校時代の化学の教科書に載っていた記憶を引っ張り出します。
HF(フッ酸)をガラス(SiO2)を作用させると、ヘキサフルオロ珪酸と呼ばれる物質を生成し、溶解します。
歯も強力に溶かします。
フッ酸は、セラミックの表面処理に使用されていました。
セラミックの被せ物(かぶせもの)を歯にくっつけるのに重要な役割を担っていたのです。
偉いさんは、「歯医者さんのような○鹿な集団にフッ酸を使用させるな!」
とオカンムリになり、フッ酸の発売を中止させました。
今現在も、使用・発売が禁止されています。
どこの業界や個人も同じだと思うんですが。。
ある一定のモラルや社会的な責任の下、まじめに運営している企業。
一方、金儲け主義なところもあれば。
フッ素は当院では、500円+消費税のみで、リアルに赤字価格です(笑)
でも、責任ある立場。儲けが出ない分野だから勉強しないなんて。そんなことは有りません。
つい先月もフッ素の安全性についての本を買い、一冊読破しました。
医療人の端くれたる者、技術と知識の習得に努めます!!!
歯学部の学生時代時代も、全国に歯学部6年生は約3000人居ます。
模試の成績は、20位/3000人中でした。(プチ自慢)
たまに、いらっしゃるんです。
こんなところまで、読みにいらして下さる方が(笑)
ありがとうございます。
乱筆乱文。。
コラムなので、許してください(笑)
こんなホームページの下層までお越しいただきまして、ここまで読んでいただいたアナタ。
通院中の患者様であれば、当院スタッフまで、お申し出ください。
とっても嬉しいので、歯ブラシをプレゼントします。(1回だけですよ~)