こんにちは。
永瀬です。
久々の更新になりますが、かなり御覧いただいているようで、
反響がとっても大きいです。ありがとうございます。
※※内容がマニアックすぎるので、興味のない方は退出されたほうがよいと思います。
来る日も来る日も。
○○さん、歯磨きの時に、
デンタルリンス○○とかしなくていいよ。
歯磨き粉も、なんならナシで、別に水で磨いていてもいいですよ。
抗菌作用を謳っているやつなんて、ほとんど効果はありませんから。
他コラム記事にも書いてます。
本日のヤフーニュース。
「効果の科学的証拠なし」、抗菌せっけんの販売禁止 米国
もう、ネットにたくさん記事がでちゃってるんで、ほぼ実名出しちゃいますけど。
薬用せっけん トリクロサンという殺菌成分が入ってると。
これってね。歯磨き粉にも入ってるらしい。
デンタルリンス○○○ とか ピ○オーラ
※平成30年追記 デンタルリンスや上記歯磨き剤に、トリクロサンの配合を中止したのを、
確認しました。
トリクロサンが、アメリカのFDAっていうとこで、2017年1月1日から全面禁止。
アメリカ食品医薬品局(アメリカしょくひんいやくひんきょく、Food and Drug Administration; FDA)
FDAっていいますと、我々業界では有名ですが、食品とか医薬品とかの許認可を行っている、
アメリカの公的な機関です。
納得納得。
歯医者さんだけでなく、お医者さんも納得でしょうね?
この結果。
でも、お医者さんとか、この情報もソースから真偽を検証しようという脳内の図式には一応なるんですよね。
この情報が、妥当な根拠をもって正しいかどうか検証するんです。
我々、歯医者さんもお医者さんを尊敬する所以です。
手洗いをする。
なんなら手洗いのブラシで手洗いするんです。
爪の間、指と指の間。
薬用せっけんじゃなくて、普通のせっけんで手を洗います。
しっかり洗ったあと、しっかりとすすぎます。
この時点でほとんどの最近が洗い流れちゃいます。
それから、さらにセッケンに抗菌効果って。
果たしていななる強力な効果があるんでしょうか?
さて、下の表を御覧ください。
こういう表を誰かに見せたときの反応は、ものすごく楽しいんです。
なになに?0.2%グルコンサンクロルヘキシジン/エタノールの4ml が最強じゃん!!!!
ってなる単純な人がいるんです。
もしそれを思った方がいらっしゃったらスミマセン(笑)
こういう表を見たときのお医者さんの脳内の図式を解説します。
1:大腸菌だけ?他の菌は?
2:ウィルスは?
3:情報のソースはどこ?(どこの学会の誰が書いたか。。どこの情報か。。)
4:下に8名って書いてるけど、統計的に妥当か?
3:効果だけでなく、それぞれの安全性は?副作用は?
6:薬の価格は?
7:どういう手洗いの場面に適用するのか?普段の生活?食品衛生の目的?お医者さんの手術前の手洗いレベル?
8:塩化ベンザルコニウムが液体せっけんより結果が悪いのは面白いね。
9:クロルヘキシジンは稀にアレルギーがあるんだけどな。
10:結果が検出率ってとこ(どんだけ菌が洗い流れたかではない)
ざっとこれだけの疑問点が浮かんでくるんですよ(本当です。)
結論をいいますと、この表からは何にもわかりません。
さて、話を元に戻します。
トリクロサンがFDAでダメって言われたんです。
単純なデータではなくて、殺菌効果に意味があるのか、長期的に将来の安全性は確保できた物質なのか。
全てを検証し、妥当で信頼できるデータをもってしてはじめて根拠として、
ダメですよ!って発表しているんです。
要は、単純な考えではないってこと。
手を普通のセッケンで洗っても、殺菌セッケンであらっても、かわらんと。。
しかも、体に不利益なことを起こす可能性があるって。。
有益<不利益
と判断してのことらしい。
ここで、別のある問題が起きてきます。
インターネットには、このテの情報が流れてきます。
テレビ報道がないんですよね。
なぜだか解りますか?
テレビ局的に重要なのは、スポンサー様と視聴率ですよね。
こんな報道をして、視聴率がとれるかどうか。
それ以前に、LIONさんとサンスターさんを怒らせたら。。
テレビ局って、誰からお金貰ってるんでしょうか。視聴者ではありません。
しかし、今回の件は隠し通すわけにはいかない情報だと思うので。
そのうち、テレビ報道されるかもしれません。(スポンサー様にお伺いをたててからねw)
さてさて、日本はどうなりますやら。
じっくり見守るとしますか。。
ところで。。薬用せっけん○ューズ と 韓国で加湿器の殺菌液で死者がでた事件。
今は同じ会社の商品??