※本稿は、かなり毒づいた表現が含まれます。汗
ご気分を害する方は、この行でご退出されることを望みます。※
以下、本文。
歯医者さんの甘い営業トーク。
私が聞いたもので、
酷いランキング一位。
「金属の詰め物を入れると金属アレルギーになるのでダメです。」
と、前の歯医者さんに言われました~~!!
多くの日本人、いや、世界中の人。
お口の中に金属修復物が入っています。(私も)
金属修復物が悪いんだったら、日本で推定8000万人くらいの人が金属アレルギーだらけ。
台所のステンレスの天板もハイ。触ってはいけません(笑)
腰にベルトをすることは絶対に許されません(笑)
もうね。金属に触れないで一生生きていってくださいね。
詐欺まがいの営業トークしてる暇はあっても、金属アレルギーの勉強はしない歯医者。
最低です!
まず、金属には多くの種類が存在します。
ややこしいですか?
金とか鉄とかいえば、解りやすいですか?
金と鉄は違う物質ですよね?
そういえば、安物のピアスでカブレルけど。。
金やらチタンのピアスならかぶれないんです。
とか女性の御方でしたら、聞いたことないでしょうか。
はい。
金は金属アレルギーを起こしにくいんです。
金は元来アレルギーを引き起こしにくい物質なんですが、
それ以上に金属アレルギーが起きにくい決定的な理由があるんです。
それは
「溶けにくい」
からです。
少々難しい話になりますが、金属は接触したから、金属アレルギーが起きるのではなく、
溶けて「金属イオン」の状態になるので金属アレルギーが起きるんです。
そうです。金は最もイオン化しにくい金属なのです。
もし仮に金にアレルギー反応が起きる人が居たとしましょう。(金にアレルギー反応が出る人は極めて稀ですが。)
その患者さんに、金の歯(被せ物)を作ったとします。
それはお口の中に入っているわけですよ。
普通に考えたら怖いですよね。
しかし、被せ物の表面の多くは、「不導体被膜」と呼ばれる安定した膜に覆われ、
イオン化しにくい。つまりさらに溶けにくい状況が発生しているので、
仮に金にアレルギーを持った人に、金の被せ物を入れたとしても、
その人には、何ら症状の出ないことになる場合も多いのです。
実は、この溶出傾向や不導体被膜の状態を知る技術が世の中には存在するのですが、
いったい何パーセントの歯医者さんが、このことを知っていることでしょう。
そんな素人然とした歯医者さんが、
「金属はアレルギーが起きます!」
「セラミックにしましょう!」
なんて、うたい文句で自費診療がしたいがために患者さんを誘導しているとしたら、
私は怒りが収まりません。
また最近の話ですが。
歯科の金属に鉛が入っているので、
金属修復物は全部やりかえなければいけません!と言われ。
百数十万の見積もりを渡されたって人が最近いましたからね。
実話です。
患者さんは、その歯科医院から「逃げてきた」って仰ってましたが。
賢明なご判断です。
これって、もう「オレオレ詐欺」のレベルですから(笑)
鉛が入っているって(笑)
ファイバーコアが善。(グラスファイバーと樹脂を使用した土台のこと)
金属コアが悪。(コアとは:神経をぬいた後に、被せる前に入れる土台のこと)
単純に陥りやすい罠でしょうね。(金属がないほうがよさそうに聞こえる。)
金属を使わないのですから。
この関連学会も、取り扱ってはいけない症例として、
はっきりと明言しているケースに、歯医者さんが無茶してファイバーコアを入れて、
数年でファイバーコアごと被せ物が脱落して、折角の歯がやり直しなんてケース。
ザラにあります。
しかも歯医者さんの無知で。
数年前まで。
ファイバーコアは、健保が適用されなかったんです。
金属コアは根っこが割れますから、使わない方がいいですよ!
なんて、かなり誇張した表現で、患者様を騙す歯医者。
これも絶対に許せません。
世の中は!適材適所。
10階建てのビルを建てるとしましょう。
木造で建てようか。
RC造で建てようか。
あるいは、鉄骨にしようか。
私なら、木造は選びません。
貴方はどれを選びますか?
新技術の直交合板の木造ビルでなんて言わないでくださいね(笑)
マニアックすぎますから(笑)
平成31年4月。
さかのぼること一年3カ月前。
とある患者様が、前歯の差し歯。
セラミックの差し歯を入れたんですね。
約2カ月後に脱落。
2か月後に脱落なんて早すぎませんか?
保険外の治療ですよ。。
まぁ、二カ月後には、新しく作り替えてもらったらしいのですが。
その一年後にまた脱落。
色々と話を聞いてみると、原因はグラスファイバーコアと呼ばれる、
セラミックの下のグラスファイバーを用いた歯の土台。
グラスファイバーコアは、その歯に適用してよい場合と、絶対にしてはいけない場合がある。
してはいけないケースにファイバーの土台を適用するからそうなるのに。。
なぜ歯科医師はそれを理解しないのか。
ファイバーを用いる際には、適用してはダメなケースがある。
学術誌や論文を読まなくても。
健保の規定にも、メーカーのパンフレットにも書いてある。
不勉強な歯科医師にでも目にすることが可能なレベル。
それを無視して、ファイバーの土台を適用する。
セラミックの治療の相談に訪れる方が多いのですが。
患者さんによってはインターネットの知識を見たりして、ものすごく詳しい御方もいらっしゃる。
その多くの方は、ある程度偏った知識を持ち、実体を把握ができない。
専門知識というのは、正しく習得するのはまず不可能です。
頭のいい御仁でも。
専門知識というのはそういうものです。
だから専門家という職業が成り立つのです。
信頼できる歯科医師に相談してみるのが先決です。
まずは信頼できる歯科医師というのが前提ですが。