我々の歯科の教科書にこんな言葉が書いてあります。
Ugly duckling stage=みにくいアヒルの子の時期。
親御さんが歯並びの異常か?と問われることが多数あります。
多数といっても、もう何千回聞かれたことかと(笑)
もちろん
7Yが七歳
9Yが九歳を表しています。
永久歯に生え変わる時期に自然に発生する正常像です。
永久歯は上の前歯は一般的にハの字に生えてくるのが正常です。
犬歯萌出まではいわゆる「みにくい」状態になるものです。
上の前歯が隙間があいている状態であれば、経過は良好であることがほとんどです。
何が問題になってくるかというと、
免許を持った歯科医師や歯科衛生士であるのにもかかわらず、
これを歯の歪みだといったこと事態が信じられません。
残念ながら良識に欠ける同業者は少なからずいますが、
これを歪みだといって、矯正治療を促すなんて言語道断。
一方、隙間が少ないほうが歯並びは、叢生(乱杭歯)になることが多いのです。
矯正しましょう!しましょう!の営業トークには騙されないでください。
矯正治療は然るべき目的を持ってすることを否定しているわけでは決してありません。