顎関節症って何?顎関節症の原因
顎関節症について。
顎関節症(がくかんせつしょう)は虫歯や歯周病と並び歯科の三大疾患と呼ばれる病気です。
主症状としては、顎(あご)の関節や筋肉の痛み、お口が開かない、口を開閉するたびに関節に音がするなどの症状です。
顎関節症の診断・治療を受ける際の病院選びはとても重要であると考えています。
顎関節症の治療はその歴史上、いろんな理論や治療法の変遷があり、世界的に様々な治療法や怪しい民間療法まで多数存在します。
こうした社会的な背景から、歯科医師個々の考え方や治療法も歯科医師によって大きく異なるのが現状です。
当院の顎関節症に対するアプローチは、偏った理論で行うのではなく、客観的に診断し、それに基づいた治療方法を行っていくというものです。
このページをご覧いただく際には、難解な内容が多数含まれます。心して読んでください。気になる症状がある場合は早期にご来院くださいませ。
噛み合わせが悪いと顎関節症になるの?
「顎関節症の原因は噛み合わせの異常によるものです!」と胸を張って答える歯科医師は少なからず存在します。私自身が歯科学生時代、顎関節症の原因は咬合異常(噛み合わせの異常)であると教科書に書いてありました。
我々の業界で著名なCostenは1934年に、「顎関節症の原因は噛み合わせの異常や噛み合わせが磨り減って噛み合わせが低くなったことによる」と唱え、大変大きな反響を呼び、その影響が80年経過した今日に至るまで残っています。
1970年ころから、米国や北欧では顎関節症の研究が飛躍的に進んでいきました。旧来の手法に比べその研究手法は発達し、科学的手法をとるようになりました。そうした研究が進むにつれ、本疾患に対する考え方が変化していきました。
顎関節症は、噛み合わせという単一因子に起因した疾患ではなく、他の生物学的因子や、精神心理学的な因子、社会環境的な要因まで、極めて多くの因子が関係した疾患であると見方が変わってきました。
こうした欧米での考え方の変遷が、日本の歯科医療界にその影響が及ぶまでには時間を要しました。このタイムラグが未だに「噛み合わせ治療を行いましょう」という日本の歯科医師が多い要因でしょう。
まとめ:顎関節症は噛み合わせも原因のひとつです。しかし、他の要因も影響する多因子の疾患です。
顎関節の構造
顎関節は耳の穴の前方約1センチメートルのところに存在し、頭蓋骨と下あごの骨の間のジョイントです。
この下あごの骨の突起である関節頭と呼ばれる部分と頭蓋骨の間に「関節円板」と呼ばれる軟骨様のクッションが存在します。(組織学的には軟骨ではありません)
顎関節や顎の骨の周囲には、咀嚼筋と呼ばれる顎を動かす筋肉が付着しています。
これら顎を動かすのに関わる関節や筋肉の異常が、顎関節症と呼ばれる病気です。
顎関節症の病態
上図の左の挿絵の状態がお口を閉じた状態です。
上図の真ん中の挿絵は、正常にお口を開いた状態です。
上図の右側の挿絵は、顎関節症の関節円板の前方転位と呼ばれる状態でお口を開いた図です。
右側の絵では、関節円板と呼ばれる部分が前側にずれていて、お口を開ける時に、顎がカクカク鳴ったり、お口が開けにくくなる状態の図です。
お口を開ける時は、下あごの関節は回転しながら前方に移動します。
この前方に関節円板がひっかかると、顎の骨は前方に動くことが制限されます。
こうして、お口が開けにくくなります。
前方に転位した関節円板が、お口を開いたときにパコっと正常な上の方に戻る場合は、顎がカクっと鳴ります。このことを、関節雑音といいます。
その他、関節やその周囲組織に異常が認められないものの、周囲の顎の筋肉が痛むといった状態も顎関節症の一つです。
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