親しらずは抜歯が必要?
親知らずのトラブル
親知らず(親不知)は、前歯の真ん中から数えて8番目に生える歯で、
専門用語では智歯(ちし)・第三大臼歯と呼びます。
親知らずは、進化の過程で現代人の顎が小さくなってくるので、横向きに生える場合、骨の中や歯茎の中に埋もれて生えてこない場合、その存在そのものがない場合といったように様々な生え方があります。
親知らずは抜かなくて残しておいたほうが良い場合や逆に
1本手前の歯を守るために早期に抜歯しておいたほうがいい場合もあります。
親知らずを抜歯する理由
親知らずが中途半端に生えて途中で止まってしまった場合や横向きに生えている場合は、将来的にほぼ100%に近い確率で虫歯や歯周病にかかってしまいます。 (図1・図4)
1本手前の歯との間に汚れや細菌がたまり虫歯が発生し、親知らずが横向きであったため、1本手前の歯の根っこの部分に虫歯が発生し、1本手前の神経を抜いたり歯そのものを抜歯するといったトラブルが当院でも後を絶ちません。(1月から2月に一人のペース) (図3)
私自身も右下の親知らずが横向きであったため、20歳代前半で抜歯を行いました。今現在、手前の歯は無事虫歯もなく機能しています。
また、親知らず自体の機能も咀嚼や発音にとっては重要な機能ではなく、抜いたからといって歯を入れる必要も無ければ、このことによって
今後噛めなくなるといった心配はありません。
手前の歯が虫歯になってから、慌てて40歳代で抜歯するケース。手前の歯に異常は無い間に20歳代くらいで抜歯するケース。遅かれ早かれ抜歯を行うのであれば、早期のほうが利口な判断です。
親知らずを抜歯しなくても良い場合
横向きや斜め向きではなくまっすぐに生えていて、十分に歯ブラシが到達できる場合。
完全に骨の中に埋まっていて、将来的に生えてこない、一生このまま放置しても、痛みや腫れなどが生じてこないと考えうる場合。 (図5)
まっすぐ生えていて、手前の歯が将来的に先に寿命を迎えると考えられる場合。→ブリッジ治療の土台に使用できる場合や、歯牙移植のドナーとして使用できるため。
親知らず抜歯後の不快症状や痛み、術後の注意事項など
上顎(うわあご・じょうがく)の親知らずの抜歯を受けられた方は、術後特に心配する必要はありません。
麻酔が切れてから、痛みがまったく無いか出ても僅かな痛みで済みます。
顔や周囲の歯茎が腫れるといった症状も9分9厘ありません。
処置に掛かる平均時間は約10秒?20秒です。
下顎(したあご・かがく)の親知らずの抜歯をうけられた方は、術後麻酔が切れてから痛みが発生します。
痛みの程度は人それぞれですが、深い位置で時間の掛かる抜歯後は痛みが比較的強く発生します。
浅くまっすぐ生えている親知らずは、処置時間が短く且つ術後の痛みはそれほど大きいものではありません。
腫れる腫れないは体質にもよりますし、処置の状態にもよります。腫れる人は実は通常多くはありません。
下顎の横向きの親知らずを抜歯した当院の患者様では10人に1人程度です。
その中でも顔が腫れるくらい大きく腫れる方は当院では年に数回程度です。
これらは、抜歯の技術によっても大きく影響を受けます。出来るだけ抜歯後の不快症状が大きくならないように工夫して処置しております。
他院から経験者として就職したスタッフの意見でも、当院は術後の腫れや痛みがかなり少ないとのことでした。親知らず抜歯の処置を施した経験は数千例以上になります。
処置にかかる時間は約10秒?1時間と大きく幅がありますが、20分以上かかるケースはまれです。
親知らず抜歯に伴うリスク。
下あごの親知らずの周囲には、下歯槽神経と呼ばれる神経や動脈静脈などの血管が存在します。神経を圧迫すれば、知覚鈍磨と呼ばれる下唇周辺の感覚の異常や知覚麻痺と呼ばれる感覚の麻痺が生じる場合があります。
血管を損傷すれば後出血が生じることがあります。ただし、私自身の過去の前例で言えば、一時的な知覚鈍磨が2ケースですので決して頻繁に発生するものではありません。知覚鈍磨が発生した場合は、ビタミンB製剤やATP製剤を用いて神経を賦活化させて、より早期に寛解するように努めます。
診療時間
月木金 20:30まで
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